ゼロエネ住宅では、最上階に付けたエアコン1台で全館の冷房を行っている場合があります。エアコンの高性能化と高気密高断熱の建築技術の進歩があります。ここでは、エアコンの省エネ化や劣化に関して簡単に解説いたします。
毎年、冷房性能を落とさずに省電力化が進んでいます。しかし、新品を設置してから毎年約4~5%ずつ増加する傾向にあります。10年以上前のエアコンは省エネ性能の高い最新機種への買替えを検討する必要もあります。
エアコンの経年劣化による消費電力の増加
部品の劣化と汚れ
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エアコン内部の部品が劣化したり、内部に汚れが蓄積したりすることで、熱交換効率が低下し、同じ温度を保つのに余分な電力が必要になります。
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消費電力の増加率:一般的に、新品の状態から毎年4~5%ずつ消費電力が増えると言われています。
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10年以上使用した場合:使用年数が10年を超えると消費電力が50%程度増加することがあり、12年以上経つとさらに増加率が急激に高まることもあります。
最新機種への買い替えによる節約効果
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省エネ性能の進化:最新のエアコンは、インバーター方式の採用などにより、室内の温度変化に応じて出力を自動調整し、無駄な電力消費を抑えることができます。
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年間消費電力の減少:最新の省エネエアコンは、古い機種と比較して年間消費電力量が大幅に減少します。例えば、10年前のエアコンと最新のエアコンで比較すると、年間消費電力が20%以上減少することもあります。
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買い替えのタイミング:10年以上使用しているエアコンは、維持費も含めると買い替えの検討時期として適していると言われています。
買い替えのポイント
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省エネ性能:新しいエアコンに買い替える際は、省エネ性能に優れた機種を選ぶことで、長期的な電気代の削減に繋がります。
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費用対効果:買い替えにかかる初期費用と、それによって節約できる電気代を比較し、費用対効果を考慮しましょう。
エアコンの進化
エアコンの省エネ化は、インバーター技術の向上、AI・センサー技術による自動制御、高効率な冷媒の採用、そして気流制御の進化によって進展しています。特に近年は、AIとセンサーで人の動きや室内の状況を感知して最適な運転を行う機能や、環境負荷の低い冷媒の使用が進み、電気代を抑えながら快適性を維持できるようになりました。
具体的な進化内容
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インバーター技術の向上
従来のエアコンよりも効率よく電力を制御することで、無駄なエネルギー消費を削減し、省エネ性能を高めています。 -
AIとセンサーによる自動制御
- 人の動きや位置の感知:人感センサーが室内の人の居場所や動きを感知し、風量や風向を調整することで、無駄な運転を抑制します。
- 最適な運転モードの自動選択:AIが室温、湿度、人の活動量などを検知し、自動で最適な運転モードに切り替えることで、快適性と省エネ性を両立させます。
- 人の動きや位置の感知:人感センサーが室内の人の居場所や動きを感知し、風量や風向を調整することで、無駄な運転を抑制します。
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高効率な冷媒技術
環境負荷の少ない新しい冷媒を使用することで、地球温暖化への影響を抑えながら省エネ効果を高めることができます。 -
気流制御の進化
- 気流の制御性向上:風のコントロール範囲が広がり、人を避けたり、特定の場所に集中させたりする「エリアを絞る」ことが可能になりました。
- 「つつみ込む気流」:2008年には、部屋全体を包み込むような気流制御技術が導入され、部屋全体を均一に暖めたり冷やしたりすることで快適性を高め、省エネにも貢献しました。
- 気流の制御性向上:風のコントロール範囲が広がり、人を避けたり、特定の場所に集中させたりする「エリアを絞る」ことが可能になりました。
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待機電力の低減
業務用エアコンでは、待機時の電力消費を大幅に削減する機能も登場しています。
導入によるメリット
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電気代の節約
省エネ機能の向上により、電気代を抑えることができます。 -
快適性の向上
センサー技術などを活用し、人がいる場所や活動に合わせて快適な空間を提供します。 -
環境負荷の軽減
環境に配慮した冷媒や省エネ設計により、地球温暖化抑制に貢献します。
これらの技術進歩により、最新のエアコンは10年前のモデルと比較して電気代が大きく削減され、省エネ性能も大幅に向上しています。
太陽光発電システムの検討
今後、ますます夏の直射日光も強くなり外壁の温度を上昇させるようになってきます。また外気温も著しく高くなり40℃越への日も多くなってくるでしょう。そこで日中のエアコンの消費電力をまかなうために太陽光発電システムを導入することも考えられます。蓄電設備までは設置せずに日中の太陽光が当たっている時間だけエアコンの商品電力をまかなえばよいと思います。また屋根や外壁に太陽光パネルを設置すると屋根や外壁に直射日光が当たらなくなり温度上昇を抑えることができます。
