本日、2025年10月16日、金沢駅からほど近いITビジネスプラザ武蔵にて、無事にセミナーを開催いたしました。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
今回のテーマは、私が1993年から実に18年という歳月をかけて開発した「熱を使わずに結露と霜を予防するカーブミラー」の物語です。
セミナーでは、この開発を通じていかに「放射冷却」という自然現象を深く理解するに至ったか、そしてその技術が特許として認められ、住宅の冷却など様々な分野へ応用できる可能性を秘めているか、という技術的な側面をお話しさせていただきました。
しかし、私がこの話を通してお伝えしたかったのは、単なる成功譚ではありません。
このカー-ブミラーの特許は、技術的には完成したものの、残念ながら1円の利益も生み出しませんでした。
周りから見れば、実を結ばない研究に18年も没頭した、ただの変わり者に見えるかもしれません。
もちろん、一つのことを成し遂げるために「一所懸命に働く」ことは基本であり、尊いことです。しかし、この長い経験を通じて私が痛感したのは、それだけでは足りない、ということです。
大切なのは、もう一歩先の「上手に働く」という視点を持つこと。
今回のセミナーが、私の成功と、そしてそれ以上に大きな「失敗談」を通して、ご参加いただいた皆様の仕事やプロジェクトを前に進める上での、何かしらのヒントとなっていれば、これほど嬉しいことはありません。
改めて、本日はご清聴いただき、誠にありがとうございました。